私の好きな名言に、以下のようなものがある。
『人生は一箱のマッチに似ている。重大に扱うのはばかばかしい。しかし重大に扱わなければ危険である。』
文豪・芥川龍之介の言葉だそう。
私は、重々しく扱ってきた。
それは周囲からしたら、滑稽だったように思う。
だから、軽く扱うようにしてみた。
でも、それも違ったみたい。
きれいに保たれた棚の奥に
閉まっておけばいいようだ。
ときおり静かに取り出して
ふと火を灯す。
それくらいでいい。
常に手元にある必要はない。
人生は長い。長い道のりの途中での一休み、マッチに火を灯そう。
きっと、その火は温かく私を灯してくれる。