きいろいちゅーりっぷ

日々の細々を書きます。

彼氏が取り立てにあいました…

前回のラブラブな記事から一変して、どん底のような内容ですが、とりあえず精神的にはそこまできていないので、下記に書いて頭の中を整理していきたいと思います。

まず簡単な説明として。

水曜夜、彼氏から「すごい体験をしたから、電話してもいい?」とメールが。電話が苦手そうだった彼なので嬉しく思い、電話をすると

「インターホンが鳴ったから、映像を見ても真っ暗で、男の人の声ですみませーんって聞こえてきた」

と、なんだか本当に恐怖体験を話しだしました。

私が「それは幽霊?人?」と聞くと、彼氏「人だと思うから、明日警察に行ってみる」と答えました。私は彼が怖がりなのを知っているので、「え?それくらいのことで警察?なにかの勘違いじゃないの?」と驚きましたが、怖がっている人に言う必要もないので黙っていました。

 

翌日の夜は、地元の友だちと恒例の散歩会でした。

すると、突然電話が鳴りました。

昨日の電話で私が友達といるのを知っているはずの、彼氏からです。

「珍しいな」と思いましたが、友だちと話しているところだったし、昨日の幽霊話の続きだろうと思って、後でかけなおす旨を伝えました。そこから1時間後、なかなか話が切れないので、私もなんだか不安になって、友だちに「ごめん!彼氏が気になるから、今日はもう帰るね」と言い、別れてすぐに電話を掛けました。

 

電話でまず彼は、こう言いました。

「強盗にあったんだ。今警察にいる」

 

もうね。パニックですよ。え!え!?という感じ。でもなんだろう。まだ1か月しか彼を知らないし、この間の借金発表時に感じた疑問もまだ胸の内にあったので、彼を疑う余地もあるなと思ったのです。だから、冷静さをすぐに取り戻し、嘘の可能性も否めないと思いつつ、いろいろ聞きだしました。

 

配達員の格好をした男がいきなり家に入ってきて、通帳とカードを持って行ったと言うのです。けがはないのか聞くと、「ない」とのこと。これで少し「?」と思いました。強盗って、人がいる状態で押し入ってくるものなのか?彼氏は細身であるとはいえ、一応男だし、マンションはセキュリティ面が弱い作りだとはいえ、他の住民に顔を見られる可能性だって十分にあります。けがもなしに、なぜ通帳とかをすんなり渡すような結果になるのだろう?

 

とりあえず、動揺している本人を質問攻めしたって、仕方がないと思い、警察に変わってと言いました。この時点では、「警察に変わることができないと言われたら、何が目的か分からないけれど、全てうその可能性が高い」と思っていました。こう書いてみると、彼氏のこと全然信用していませんね(笑)

 

でも、警察の声が聞こえてきました。そのことに少しだけ、ほっとしたはいいものの、

「彼女さん、びっくりするよ」

「その言い方だと」

「恐喝罪」

「また来る可能性が」

とぎれとぎれに警察と彼氏が話している声が聞こえます。

「なになになに」

とドキドキしながら、音量を最大限にして、必死に耳をそばだてました。ちなみに母と同居しているため、家の前にずっといました。聞かれてはならないからです。

 

すると、警察の男の人が電話に出ました。

「彼氏さんはお金を借りていて、貸した本人ではない違う人が取り立てに来られたようです。また来る可能性があるので、家には戻れないから、ホテルとか知り合いの家はあるか尋ねたら、彼女さんの家を挙げたのでご連絡しました。」

最初、強盗と聞いていた私は、「知り合いがきたってことですか?」ととんちんかんな質問をしていました。

が、要は借金取りでした。

一応すべて返済済みではあるが、よく聞く過払い金というもので、取り立てられている。これは脅迫罪?恐喝罪?になるから、彼氏さんには被害届を出してもらうね。とのこと。

 

私:「ちょっと訳が分からなくて、少し混乱していますが、本人が車でこちらに来ると電話で言ってるんですが、来れるような状態か聞きたくて警察の方と変わるように伝えたんです(車で40分くらい)」

警察:「それは大丈夫だと思いますよ。(私の地元)警察の方にも伝えておきますので、なにかあれば110番にかけてください。」

 

その他にも、聞きたいことはないかと言ってくれ、警察の方の優しい対応に少し落ち着きましたが、最初は冷静でいられたのにだんだんと、足は震えていました。再度、彼氏に変わってもらい、「母には強盗と伝えておくから。ゆっくり気を付けておいで」と伝えました。

 

家に入ると、母に彼氏が強盗に遭って、こちらに泊まりたいと言っているのだが、大丈夫かと聞きました。私の母は疑い深く、刑事並みに勘が鋭いです。洗いざらい「彼氏には借金があって、それは大学時代の元カノからのDVのせいで、」とかを言ってしまうべきかと悩みましたが、彼氏を受け入れると言った以上、泊める相手がそんな人と分かったら、母は眠れない夜になってしまうでしょう。もう、深夜です。それに彼との交際について、改めて考え始めた私にとって、今ここですべてを言うのはかえって私自身、混乱してしまうことになるのではないかと思いました。もちろん、何かあった時の110番通報を母に伝えていないのは、心の底から恐怖ですが。

 

とにかくすぐさま、お風呂に入って彼のパジャマを用意しました。

彼が来るまでずっとそわそわしていました。落ち着いて考えようと思うけれど、無理だったので、まずは一晩、精神的にも疲れただろう彼が気を遣わなくてもいいように対応をしようと考えました。

 

無事に帰り着き、わが家に来た彼は申し訳なさそうでした。お風呂に入ってもらい、一緒にベッドに横たわりました。少し前、こうやって2人並んで、「誰かの実家に泊まるなんて20年ぶり」と笑っていたのに、うってかわっての状況です。和やかに話してはいますが、次第に今日の話になりました。詳しい状況を聞くべきではないと思ったけれど、聞かずにはいられませんでした。

借金は、12月に初め、2万円を借り入れしたようです。そこから、2週間後に返済を求められ、2万5千円を返すように言われたらしく、少し不足したみたいです。結局、少額の借り入れだったけれど、利息が大きく、上乗せ上乗せで返し続けていたら、取り立てから電話が過去にあり、脅されたらしいです。でも、そのままにしていたら、今回のようなことになったと。たかだか2万足りないだけで、消費者金融に足が向いた事実に驚きました。彼には本当に頼る所がないこと、ぎりぎりの生活をしているということが分かりました。なぜか、消費者金融がどこなのかを言い渋ったので、そこははっきり言わせました。後日、その会社を調べてみると、彼と同じような目に合った人もある一定数いるようですが、借入の審査が他社に比べて通りやすいらしく、使う人によっては高評価もありました。

 

私:「明日以降のことなんだけど、とりあえず明日はうちで晩ごはん食べよっか」

彼氏:「いいの?」

私:「いいよいいよ。で、それ以降のことなんだけど、祖母の家が今は誰も使っていないから、そちらを借りるのはどう?私も行くし。お母さんに強盗としか伝えてないからさ。もし居場所がばれたときにお母さんたちが心配(まさか現実で「居場所がばれたら」というパワーワードを使う日が来るとは……(笑))」

彼氏:「たぶん、こちらまでは来ないと思うよ」

 

寝る前にした会話でこんなやり取りがありました。自分のことに一生懸命になっているとはいえ、私の家族に危険が少しでも及んでいるという事実を、勝手な判断で曖昧に「たぶん大丈夫」なんて言ってほしくなかったです。その「たぶん大丈夫」のせいであなたは借金を抱え、家を奪われ、引っ越した先の家すらさらに入れなくなったのではないかと思いました。

 

責めたいわけではないけれど、電話が来た直後くらいから、彼を好きな気持ちはぐっと減りました。借金の仕方の規模が違う(奨学金返済とかではない)。母親とプチ断絶と言いつつ、親孝行できるような取り組みは出来ていない。そもそも、電話の最初に私に「強盗」と嘘をついたこと(仮にも今から家に来る予定だったのに)。

友だちに「彼氏ができた」と伝えたばかりでした。

ネックレスもすごく嬉しかったのに、こんな借金を持っていた状態でなぜ、買えたのかと疑問です。

 

ゆっくり時間をかけていこうと思っているのに、事態が急変しすぎです。きちんと穏やかに好きになる前にこんなことがあってしまっては、2人の関係性を正常な状態で保てるのか。保てないのではないか。というか、そこまでしてこの人と27歳という大切な時期を過ごさなくてはならないのかと思ってしまう。

 

好きだったのに。好きってこんなに安心できるんだと感動していたのに。周囲もすごくすごく喜んでくれたのに。なんだか残念で、少し笑えます。きちんと納得のいく話し合いをすべきかなと思います。今後、付き合いが続くかはわかりませんが、この人を放置するということもできないので、落ち着くまでは保留にします。