きいろいちゅーりっぷ

日々の細々を書きます。

先日、母と喧嘩しました。

彼氏は借金取りが来た日から、2日間、家に泊まりました。来る前に母に事情を説明する際、「強盗に遭った」と嘘をつきました。冷静に判断した結果です。その後、母にお願いして、母の実家・私の祖母の家(今は空き家)に寝泊まりさせてもらうようにしました。その時点では、彼のことをまだ疑っていたし(詐欺か?)、どちらにせよ恋愛関係は続かないかもしれない(私の好きが減っていた)ので、とりあえず放ってはおけないというところに着地させていました。

 

その週末、家で彼氏に話をしました。(先日のブログとほぼかぶりあるため一部省く)

*恋愛としてより人として、家を貸すまでの提供はできる。

*期限は1か月

*母の実家で目もあるから、一緒に住むとかはできない。

 

この最後の部分は、母からも言われていたことでした。田舎なので噂はすぐに広まります。親戚だって出入りしている家ですから、それはそうなのです。だけど、私が悪かったんですよね。その話し合いで、彼を疑うことがある程度解消されると、その日に移動するはずが1日延びてしまい、祖母の家に行っても泊まる予定でいました。

 

すると、母からメールが来ました。

「あなたが困っているから許可をしたまで。私からしたら、彼氏さんは赤の他人だし、1・2度しか会ったことのない人。今日は泊まらず帰ってきなさい。このままだとお母さんが同棲をあっせんしたようなものになる」

 

それをみて、土曜はいつも泊まっているし、今後一切お泊りがないのはどうなのだろうかと思って、そう伝えると今度は、

 

「1か月貸すとは言ったけれど、本当はすぐにでも探すのが筋なのでは?大体向こうの親御さんがいくら県外だからって、この事実を話していないのはどうなのか」

 

と言われ、ぐうの音も出ませんでした。明らかにこちらが悪い。彼氏は母に直接お礼をきちんと言っていないし、家探しも私がのんびり決めていこうといったせいもあって、光の速度で決めようとはしていない。(これに関してはうちの母がやたら広いところを勧めるため、同棲をしてもいいと思っているのではと彼が勘違いをしていたため)。

母には借金取りだという事実は伝えていないし、向こうのお母さんとはぷち絶縁状態だなんてことももちろん知らない。だから、正直言って母の言うことの方が100パーセント正しい。

 

だけど、その時の私はいきなりメールで怒ってくることに腹が立ってしまい、ついけんか腰になってしまいました。

 

「そんな遠回しな表現(上記はわかりやすく書いたもので実際はかなり婉曲でした)ではあなたがしたいことが分からない。」

母は昔から人の動きを操作しようとするところがあります。例えば、母にとって娘がこう動いたらいいのに、と思うことがあったとします。それはむすめにとっても+の要素がある。すると、普通は「こうしてくれない?そのほうが○○にとっても良いと思うよ」などと言いますよね。母は「こうした方が○○にとっていいと思うよ」としか言いません。小さい時は、???と思いつつも、「母がそういうならいっか」と考えていました。

 

大人になってそのことに違和感を覚えて、反発。いくら伝えても治らないと諦めて、今に至ります。なので、今回もそのことにまず腹を立ててしまいました。

母は出来る限り、私の恋愛に口を出さないようにしてくれてはいます。でも、同居している以上、気にもなると思います。だから、ある程度は伝えているのです。うちは本当に厳しくて、門限があったり、行先の制限があったり、友だちに対して難色を示したり(昔は私の親友の悪口も平気で言っていました)。

母が娘の彼氏に求める人物像は、娘をたくさん愛してくれて、きちんとした職に就いていて、親兄弟と仲がいいけど長男以外で、母に対して礼儀正しい(本当に付き合うとなったら、挨拶に来いぐらいの姿勢)、見目のいい男性。たぶん当たり前すぎて言うことでもないのだろうけど、たいした理由もなしに子どもが欲しくないと思っている人はNGだと思う。あなたの娘は正社員でもなければ、家事手伝いもおろそかで、セックスだってまともにできたためしはないのですよ、とこんなとき言ってしまいそうになります。

 

疑いは持つべきだとは思うのです。でも、それを当事者たちに共有しようとしてくるのは違う気がするのです。危険回避ばかりを念頭に置いて、彼から私が得ている幸福に気がつかないフリをするのはどうかと。

たしかに今回は母の言うことが正しい。私も今回の恋愛は「言いたいことはきちんと伝える」が目標だったので、母の気持ちをないがしろにし、そこに甘えている以上、なにもいうことはできません。

 

今回、助けられたのは彼氏にでした。メールを受け取った直後から、明るく振舞っていたつもりでしたが、顔に出ていたようで、なにかあったの?と聞いてくれたのです。言うつもりは全くなかったのに、結局、「母がこちらに泊まることを反対している」という話をしていました。すると、彼は母の気持ちも私の気持ちも汲んでくれ、「そんなに悩ませてしまってごめんね」と謝ってくれました。

同棲に関してだけ言って、礼儀の問題や家探しを早める件は言えていないのですが、その2点は世間からしたら常識はずれな気もしたのです。だって、27にもなる女が親の許可を得ないと同棲ができないだなんて、うちの親に「家を借ります。ありがとうございますときちんとお礼をしてください」だなんて言えません。そこまで固い礼儀をされる家柄の人だったらそもそも私は彼氏になんてしてません。息苦しい。

親が厳しいというか、世間一般からはずれているかもしれないとは伝えました。「同棲は意味のない行為」と思っている母親も、現代ではそういった若者が増えていることも理解してはいるようですが、やっぱりこと娘になるとそうもいっていられないようです。

 

彼と結婚したいと私は現在、勝手に思ってます。(彼はどうか知りません)そうなった場合、借金は返済してからしか私は結婚しないと決めています。返済をするにあたっては、すぐにではなくともゆくゆくは同棲をした方が節約になります。同棲がダメだと言われた以上、借金返済は延びていき、結婚も遅れます。2年経った時点で母は「なぜ結婚しないのか」ときっと言いだすことでしょう。母にそのときに実は借金があるんだなんて言ったら、状況はもっと悪いほうに行くことが目に見えています。

 

とはいえ、彼も同棲ができない女といつまでも一緒にいたいと思うものかも疑問です。前に30歳くらいにはしたいと話していました。今現在、彼は28歳なのであと2年。借金の詳細は知らされていないので何とも言えませんが、その言葉が「なんとかなるでしょ」精神で発されたものである気がしてならないのです。結婚はタイミングです。好き同士でも、どうしようもないときだってある。親を傷つけてまで、選び取りたいものでもない。でも、親のせいにすることもぜったいに違う。世間とはずれた親の意見と思ってしまうのは、きっと私が親の望んだ形にはなれていないからだと思います。

 

自己肯定感は多分低いのです。それはもうそういった性質なので仕方がありません。幼い頃に染みついた思い出は、母に余裕のない時期だったのでしょう、幼稚園に通う私が「デザイナーになりたい」と言った言葉に「なれないよ」と返した言葉です。それ以外にもそういった否定は多かった。逆上がりはあなたにはできないから、と練習はさせてもらえず、担任にもそう伝えていました。バレエを習う前に、私の体力のなさを心配して1年間陸上を習わせられたこともありました。心配だから、なのかそのほうが母にとって楽だからなのか。うがった考えの私は「1年間別のことをさせて気がそれるのを待とう」と母は考えていたのだろうと思うのです。兄弟も通っていたし、月謝は明らかに安いし、そう考えるのが当然のことなのでしょう。実際、1年以上が経っても通わせてくれないと泣き出した私に父が驚いて、バレエをさせてくれました。これはきっと父がそうしろと言ってくれたからなのかもしれませんが。小学校の間だけという約束でした。人見知りで極度の緊張しいの私でしたが、バレエは本当に楽しかったです。

 

母も祖母も弟が大好きでした。友人が多くて、我慢強くて、優しいのです。剣道は全国でも名を連ねるほど頑張っていました。自慢の弟です。だけど、「弟と違ってあんたには友達がいない」だの、弟の遠征についていくのに必死で私には見向きもしてくれなかったこと、私の友だちの名前はひとつも覚えていないのに、弟の友だちの話を私にしてくるところ、アルバムが姉と弟しか作られていなかったこと。わかってほしくて話しても、「あんたの言っていることは分からん」と会話にならなかったこと。

 

高校時代は姉がいたから私は生きていました。当時の母の苦労を思えば、理解は出来ます。母から愛されていない、とは本当に思ったことはないのですが、次女あるあるなのかもしれません。いつだって、兄弟の中で最下位の気分でした。

2年ほど前に、犬を飼いだしたのですが、やはり日中は一人なので寂しかろうと2匹目を考えています。こういった時、「お姉ちゃんが寂しくないようにもう一人生んだのだろうか?でも、立て続けに女だったから、男まで欲しくなったのだろうな」と思ってしまうのです。

こういった感情は、きっとずっと誰しも持っていて、一人抱えていくしかないものなのでしょう。

母とはすぐに仲直りしました。向こうの言い分を聞く余裕が私には全然あったし、恋愛に関しては100%好きになるということが出来ない私なので、大丈夫なのです。この人と別れても、結婚しても私としてはどちらになっても幸せになっていける気持ちでいるのです。