きいろいちゅーりっぷ

日々の細々を書きます。

合格通知を受けて

試験に合格しました。

具体的な名称は避けますが、私が今している司書の仕事は非正規です。正規職員になるべく、ここ数年試験を受け続けてきたのですが、まったく通らず……。でも、今の職場は大好きなのであまり気にしていませんでした。正規職員になる試験を受けながら、働くつもりでした。

 

ただ、恋人ができ、想像していた未来を不安に感じるようになりました。

そして、私は今年、交通事故を起こしました。

何かあった時に、自分ではどうしようもないふがいなさ、申し訳なさ、そしていかに自分が両親に甘えてきたのかを痛感しました。

 

恋人と一緒にいたい、と考えを一つに絞ったとき、同時に母を絶対に悲しませてはいけないと思いました。そのためには、まず自分の足でしっかり立って、両親や大好きな人たちが困っているときに手を差し伸べられる自分でいなくてはいけないと考えました。

そして今まで受けてきた試験ではない、別の採用枠に目が行くようになりました。それは、27歳の今年がラストチャンスでした。

 

恋人には非正規でい続けることは、結婚を考えるにあたって、私は不安に感じることや、試験を受け続けている現状等を話していました。恋人もまた、公務員試験を来年受けるつもりでいると言いました。

 

はじめ私は彼が勉強をしていない様をみて、試験が難しいことをそれとなく示したり、本屋に行き、一緒に2人の勉強資料を買ったりしました。

 

彼に試験に受からなかったら、どうするつもりなのかを尋ねたことがあります。

彼は、「そこまで考えていなかった。落ちたら、また受けることになると思う」と言いました。なんとも頼りない言い草に、それでもまだ、彼とともに未来のために頑張る時間を過ごせるのだと、言い聞かせる自分がいました。

 

心の中では、

・もし彼が落ちたら…

・非正規でい続けるつもりなら…

・この転職活動のせいで別れることになったなら…

と、まったく穏やかではありませんでした。もちろん、正規職員だから未来が絶対に安心というものでもありません(彼もそう考えているようです)。でも、今できることをしたいと私は強く思ってしまうのです。

 

今まで恋愛がうまくいかなかった私が、婚活にチャレンジしようと思ったのは、結婚がしたかったからではなく、子どもが欲しいと思ったのがきっかけでした。活動する中で、結婚したいと思い合える二人でないと、生まれてくる子に失礼なことや、子どもは授かりものいわば運だから執着するべきでないことに気付きました。

 

ですが、やっぱり子を産み、育てたいと思わずにはいられませんでした。恋人のことをここに書くときは冷静になろうと書くため、彼のいいところがみえなくなりがちですが、好きが消えたことはなく、一生一緒にいれたら幸せだろうなと思える相手なんです。彼のおかげで心にゆとりを持って、人に優しくすることが出来るようになりました。そんな彼と育てる子は、きっといい子になる、人のやさしさに触れ、人から愛される子になると思えるのです。将来を考えたとき、私の一番の願いは、恋人と家族になり、子どもが産まれ、その子が健やかに育つことでした。

 

だから、今できる準備をちゃんとしておきたいのです。

非正規は人生設計ができないのです。

不安を抱えた私は、はじめ、自分が何に不安を感じているのか理解していませんでした。ですが、紙に書き出すなどして、じっくり向き合った結果、彼の行動に不安を感じていることに気がつきました。

 

上にあげた点がそうです。彼のことをいくら悩んでも、それは解決しません。そのことに気がついてからは、私軸で考えるようになりました。

 

彼と一緒に過ごしたいのは、「私」がしたいことであって、子どもに対してこうしたいという願望があるのも「私」。彼の生き方に口を出すべきではないし、私も彼に左右されない人生の選択をしなくてはならない。頼らないのではなく、あてにしない。あてにされない。両者が自立してこそ、愛し合えるのだと思おう。違ったら、違ったときだ。この人と一緒にいられるように、ではなく、私が幸せでいれるようにしよう。

 

そして、試験を受けたところ、先日見事、合格通知が届きました。

大好きな職を失いたくない、という思いから、合格するだろうという気持ちに蓋をして過ごしていたため、通知をみるとうまく喜べませんでした。ただ、数日過ごす中で、選択肢が増えたことは単純に喜びであることや、嫌なら断ればよいという気持ちになり、しっかりと向き合う時間をとれるようになってきました。

 

だから、これは決意表明のために書いています。

自分が逃げないように、ここに書き、そして頭の中を鮮明にしたいのです。

誰かをあてにして得た、未来なんていらない。

どう転んでも、私はあのとき逃げなかったと、そのことが自信となって、未来の私を守ってくれると信じています。未来に恥じない選択をとれますように。